訪問マッサージ、訪問鍼灸で多い患者様の症状、傷病名の統計をランキング形式でご紹介します。

本記事は令和4年10月分あはきレセプト集計時点での情報です。
最新情報は諮問委員会や厚労省の公式HPにて直接確認して下さい。

医療保険を適用した受領委任対応のあはき師の施術所では保険者へ療養費支給申請書(いわゆるレセプト)を申請し、国民皆保険制度のもと患者様は1割~3割の健康保険料の自己負担割合で訪問鍼灸マッサージを受けていただけます。鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の医療保険制度の管轄は厚生労働省、地域毎の厚生局、国保連、地域行政です。

弊社スタッフ、患者様やご家族はもちろんですが、ケアマネジャー様、介護職員様、医師、歯科医師、看護士、PT・OT等のコメディカル、訪問鍼灸院・訪問マッサージ院の同業者、あはき師学生、今後あはき師の専門学校や大学への進学を希望する高校生や社会人へ向けて、私達が実際の臨床現場で出会う患者様達の具体的なご病気、疾患や傷病名の統計を令和6年現在に改めて認知して頂きたくこちらの記事を書きました。

目次

あん摩マッサージ指圧療養費症状別・傷病名別の患者様の統計割合

症状別ランキング

あん摩マッサージ指圧 症状別ランキング
1位
筋萎縮 26.3%
2位
関節拘縮 24.2%
3位
筋麻痺 18.8%
4位
筋力低下13.9%
5位(同率)
片麻痺/その他の障害 4.4%
7位
運動機能障害 4.2%
あん摩マッサージ指圧の療養費症状別の患者様の割合を教えてください。

1位→筋萎縮26.3%、2位→関節拘縮24.2%、3位→筋麻痺18.8%です。
※令和4年10月分の日本全国のあはき療養費支給申請書の全国統計参照

傷病名別ランキング

あん摩マッサージ指圧 傷病名別ランキング
1位
その他の傷病名 36.7%
2位
廃用症候群 11.9%
3位
脳血管障害(後遺症を含む) 11.5%
4位
変形性膝関節症 9.5%
5位
腰痛症・腰痛 6.8%
6位
骨折(後遺症を含む) 5.6%
7位
脊柱菅狭窄症 4.6%
8位
パーキンソン病(症候群) 3.4%
9位
神経痛 2.4%
10位
変形性腰椎症 2.0%
あん摩マッサージ指圧療養費傷病名別の患者様の割合を教えてください。

1位→その他の傷病名36.7%、2位→廃用症候群11.9%、3位→脳血管障害(後遺症を含む)11.5%です。
※令和4年10月分の日本全国のあはき療養費支給申請書の全国統計参照

矢野 唯

マッサージは医科で治療中のご病気と同一で訪問施術が可能ですので、1位がその他の傷病名の患者様の割合が多い傾向になります。

MDの専門の科毎に総合病院内の複数の科や医院へ受診している患者様もいらっしゃいますし、1つのかかりつけ医が患者様の併発しているいくつかの慢性疾患をまとめて診察している場合も多くあります。

また、ターミナルケアとして在宅で看取りの段階に入った患者様を往診される主治医のご同意のもと、私達も終末期の最期に訪問施術させて頂くこともございます。

はり・きゅう療養費傷病名別の患者様の統計割合

傷病名別ランキング

鍼灸傷病名別ランキング
1位
神経痛 36.1%
2位
腰痛症・腰痛 32.1%
3位
頚腕症候群 22.3%
4位
五十肩 3.6%
5位
その他の傷病名 2.6%
6位(同率)
変形性膝関節/頚椎捻挫後遺症 1.4%
8位
リウマチ 0.5%
はり・きゅう療養費傷病名別の患者様の割合を教えてください。

1位→神経痛36.1%、2位→腰痛症・腰痛32.1%、3位→頚腕症候群22.3%です。
※令和4年10月分の日本全国のあはき療養費支給申請書の全国統計参照

まとめ

いかがでしたでしょうか。客観的な集計データで数値化されると、現役の鍼灸マッサージ師は同意書を見直して確かにそうだと納得できる割合だったのではないでしょうか。

しかし、あくまでも統計割合ですので、こちらに記載されていない症状や傷病名でも私達のサービスの対象となる患者様は多くいらっしゃいます。また、全国統計ですので、地域毎に生活習慣や食生活、気候条件の違いから患者様が罹患しているご病気は異なります。

令和4年10月分の日本全国のあはき療養費支給申請書を基に分析しています。

令和5年開催、第26回社会保証審議会医療保険部会あはき療養費検討専門委員会の資料
矢野 唯

地域差のあるご病気の例としては、少し前の統計学上ですが東北エリアの岩手県では脳卒中や高血圧症の患者様が多く、香川県ではうどんと関連があるのか不明ですが糖尿病の患者様が多いという報告もされています。

実際の対応策としては東北地域であれば自治体、行政を主体に減塩政策をしている地域もあります。新潟県でも最近ではお寿司屋さんにも普通の醤油ではなく減塩醤油を見かけますし、使っているお客さんが多いです。

誰しも病気になりたくてなっているわけではありませんが、少しでも若いうちに生活習慣を見直すことで病気になりにくい身体をつくることはできます。いつだって今日が一番若いんです。今日からできることを始めましょう!!

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