鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の学生がアルバイト代で買うもの3選
アルバイト代が入ったら何に使いますか?
だいたいのあはき学生は貯金以外では学費(奨学金の返済)や生活費の工面、趣味や飲み会や旅行、好きなアーティストのLIVEで使ってしまうんじゃないでしょうか。
これは学生時代からあったほうが良いものおすすめ3選を現役のあはき師として解説します。
三種の神器
教科書や鍼灸道具以外で、三種の神器とは…。
- 施術ベッド
- 骨模型
- パルス(鍼電極低周波治療器)
学校からはこの3つを買うようには言われませんが、できる先輩達は100%保有しています。
というか、鍼灸院、接骨院(整骨院)、自費治療院、整体院でバイトしている学生はほぼ購入します。
なぜかという理由は単純で、みんな習ったことを直ぐに今やりたいからです。少しでも技術が上手くなったり、自分や友人の身体を使ってどんな再現性があるのかを繰り返し試すためです。勉強のためというと正当な理由になりますね。
みんなコツコツとアルバイト代を貯めて買います。
施術ベッド
治療用のベッドは折りたたみ式のもので、安いものなら一万円以下で買えます。
カラーバリエーションは豊富ですが、カラーセラピーもあるくらいなので色が人体に与える影響はあります。
基本的には暖色系のカラーをチョイスしましょう。
まずは安物からはじめて療術者としてステップアップできた時に、昇降ベッドや折り畳みでないベッドを買うと良いですよ。
勉強会(セミナー)や研修会ではベッドを持っていかなければいけない会場もあり、将来的にも1台は折りたたみ式の小さめの治療ベッドが必要不可欠です。簡易的な勉強会ではヨガマットで代用されるケースもあります。
骨模型
起始停止や神経が細かく描かれているものやシンプルな骨模型とラインナップが幅広いです。
安いもので3万円からです。国産メーカーや海外製品と多種多様なラインナップです。
一度買うと2体、3体と買うことはそうそうないので真剣に考えて選びましょう。
私も10年くらい言っていますが、頭蓋模型のマルチカラーで解体できるタイプのものがほしいです。
パルス(鍼電極低周波治療器)
鍼通電治療ができます。令和現在、安いもので4万円からです。
数年前までは3万円台のものもあったのですが、物価がめっちゃ上がっています…。海外輸入すればもう少し安く購入でますが、品質は国産のメーカーから発売されているものが確実です。
鍼のメーカーによっても通電時の治療成績が変わるのも不思議なポイントです。
弊社では在宅訪問で持ち運びが簡単なセイリン社のピコリナを採用しています。充電していれば、スマホくらいのサイズでコンセントいらずで持ち運びが可能です。
その他の道具は、聴診器、胸枕やブロック、打診器なんかもあります。これらも学校での購入の義務はありません。
将来的に独立開業した時に経費でこれらの道具を買うよりも、学生のうちから触れ続けると技能的な差が確実につきます。
スポーツでも道具はレンタルではなく所有してコツコツ手入れするから、自分のスタイルがわかってくるんです。
まとめ
治療院でのアルバイトが終わって練習相手がいない日は骨模型を相手に施術ベッドで施術練習しています。これも先輩達から教えてもらいました。
また、触診の練習もまずは骨から触れるようにならないと人体での応用はできません。
治療実績にムラのない技術者は触診を本当に大切にしています。
ぶっちゃけ、みんな好きだから買っているだけです。ほぼ趣味の領域ですね。わざわざ記事にするのもどうなのかと考えましたが、トピックにしました。
知っているとできるは別ものです。技術やスポーツのテクニックでも共通することですが、それができるまでにはいくつかの段階があります。
知らない 知っている できる やり続けている 他人に教えられる
アスレティックトレーナーやスポーツ分野に行く学生はパルスは必ず購入していました。鍼通電治療はアスリートの身体との相性が良く、即効性があります。
山本五十六の名言の中でも特に有名なのが、「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」 という言葉が身に沁みます。