新潟県で鍼灸師の国家資格が取得できる養成学校3校

本記事は2024年4月10日時点での情報です。
学校の最新情報は各公式HPにて直接確認して下さい。

新潟県で鍼灸師の国家資格が取得可能な学校は専門学校と大学がありますか?夜間部はありますか?また、あん摩マッサージ指圧師にはなれないのでしょうか?

新潟県内では鍼灸師の国家資格を取得できる養成校が3校あります。
3校とも新潟市にあり、そのうち2校が専門学校1校は大学です。夜間部がある鍼灸専門学校は1校です。
中越エリアの長岡市や上越エリアの上越市にはありません。また、あん摩マッサージ指圧師になれる学校はありません

今回は新潟県内在住でそのまま県内で進学を希望する高校生や(新潟県は広いですからねぇ…
新潟県外からこちらの3校に進学を希望する鍼灸師を目指す新卒者の学生、社会人にそれぞれの学校の特色やどういった志願者がむいているのか、現役のあはき師の視点・観点から解説していきたいと思います。

目次

ICM国際メディカル専門学校

新潟看護医療専門学校

新潟医療福祉大学

専門学校と大学をざっくり比較とまとめ

専門学校のプラス面
専門学校のマイナス面
  • 学費が大学に比べると安い
  • 専門実践教育訓練給付金制度の利用が可能(学校毎にハローワークと担当者に要確認、学費が返ってくる)
  • 修学支援新制度が利用可能(学校毎に要確認)
  • 昼間部は新卒者が多い(養成校による)
  • 夜間部は社会人が多い(養成校による)
  • 土日休みで長期休暇あり
  • 大学より1年早く就職できる
  • プラス1年で大学に編入し、学士の学歴が取得可能な専門学校もある
  • 新潟県外であれば鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の三療師の資格を取得可能な専門学校がある
  • 就職先のフォローアップがある
  • 学校外の患者様の臨床実習は3年次に半年ある程度なので、在学中に学校外で学ぶ姿勢がないといざ就職して臨床に出た時に挫折する
  • 論文を書く機会がほぼない(先生への個別の申告が必要)
  • あはき師を離職した時に潰しがきかない(大卒に比べると他の職種への就職が難しくなる)
  • 専門学校によりカリキュラムや教職員の質にばらつきがある(伝統のある学校か新設校かによっても異なる)
大学のプラス面
大学のマイナス面
  • 3年次で国家資格を取得し、残り1年で臨床実習を行える(大学による)
  • 修学支援新制度が利用可能(学校毎に要確認)
  • 土日休みで長期休暇あり
  • カリキュラムにも余裕があり勉強に縛られず幅広い教養を学べる(キャンパスライフを謳歌)
  • 卒業後、大学院(修士)への進学、研究者やあはき師以外の道にも進める(大卒の学士の学歴があるので潰しがきく)
  • どの大学もカリキュラムや教職員の質が一定以上である
  • 昼間部は新卒者が多い
  • 論文を書く機会がある
  • 就職先のフォローアップがある
  • 令和7年4月新設予定のあはき三療師の短期大学が宮城県にある
  • 学費が専門学校に比べると高い
  • 専門学校より就職が1年遅くなる
  • あん摩マッサージ指圧師を鍼灸師と一緒に取得できる三療師の四年制大学はない

以上新潟県内3校の解説をさせて頂きました。新潟県は豪雪地帯ですが、海沿いの新潟市は雪がほとんど降りません。除雪車の出動も少ないですし、政令指定都市です。

実際には、オープンキャンパスに参加したり、志望校を卒業して臨床現場に出ている先輩達に話を聞くことが一番です。

また、国家試験を合格させることが鍼灸師養成校の大きな役割の1つなので
筆記テスト(ペーパー試験)、実技試験、オスキー、進級試験等の点数が合格水準の及第点に達しなければ当然足切りになります。

つまり留年であったり、退学処分になり得ることも普通にありますし実際にその現場をみてきました。その分の学費も考えておかなければいけません。

社会(臨床)に出てから鍼灸師としての適性がなく、鍼灸師を辞めるよりも、学生のうちから適性がないことが分かるのであれば、退学し別の分野を選択しても良いのです。医療過誤、医療事故になってからでは取り返しがつきません。あなたの一生だけでなく患者様やご家族、所属組織、あなたの家族、まわりの方々の人生をも巻き込んでしまいます。

日本全国のあはき師養成学校を一覧でまとめて紹介しています。

矢野 唯

新潟県外への進学が可能な家庭環境なのであれば、鍼灸師免許と一緒にあん摩マッサージ指圧師免許を取得できる専門学校が全国に19校ありますが、入試倍率は高く超狭き門です…

令和6年1月のお知らせでは、宮城県の仙台赤門短期大学では令和7年4月開設予定で日本初の短期大学であはき師の3つの国家資格を取得可能な学部が新設(設置構想中)予定です。東北エリアのあはき師の養成学校をまとめた記事にも紹介しています。

療術家としての人生は長いですから、引き出しや選択肢はおおいに越したことはないです。

また、新卒者であはき師になった身としては、『これだからゆとりはだめ』と、教育現場で暴言を吐く方もお見かけしましたが、義務教育段階および高等学校でのあはき師の啓発活動(仕事の紹介)が地域で行われていれば他のコメディカルと同様に、適正があり志の高い仲間達を集められるのではと10代の時から考えていました。

私も微力ながら業界に貢献して参ります。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次