鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の学生の休日や空き時間活用術
鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の養成校は授業だけであれば暇です。 午前や午後のみで授業が終了する専門学校もありますし、昼間部の学校の多くは90分の授業が平日3コマだけです。夜間部がある鍼灸学校は夜間に集中した授業日程になっています。
アルバイトもなく予定がない休日や夕方、飲み会やラウンドワンに行って遊んだり、マッチングアプリで出会いを求めたり、You TubeやNetflixを見て過ごすのもいいですが、せっかくならあはき師としての将来に向けて有意義な時間活用術を知っておいてほしいので、現役のあはき師として解説します。
鍼灸院・接骨院(整骨院)巡り
カフェ巡りみたいに書いていますが、柔整は急性期の症状があれば診てもらえますし、鍼灸は慢性期対応ですし、何もなくても実費でやってもらえます。
完全予約制の院と当日受付の院があります。
あはき師の学生であることを説明してもいいですし、一般人として診てもらってもいいです。
あはき師の養成校がある地域なら、院長やスッタフもよく学生が来るので対応も慣れていますし、ついでに治療院の見学もさせてもらえます。
鍼灸院や接骨院もそれぞれ流派があるので、施術の技法には差異がありますが『身体を治す』最終目的は同じなので国家資格を有した一定以上の技術を体験できます。
整体院巡り
カイロプラクティックやオステオパシーをはじめとする整体の徒手療法は様々な流派があります。
例えば麺屋という括りでも、ラーメン屋、蕎麦屋、うどん屋、パスタ屋とあるように、療術業も細かく流派や系統が分かれます。学生になりたてや業界外にいるとこの違いがわからないんですよね…。
まずは自分自身がどういった身体的特性があり(虚実で考えてもいいですし)、療術業の中でどの系統が『合う』のかを見つけなければなりません。
卓越した指導者に出会える人はラッキーですが、師弟制も身内の紹介からでないとアンダーグラウンドな技術者達には出会うことはできません。
ポケモンでは、自分が水属性なのか、火属性なのか、雷属性なのか、土属性なのか、エスパータイプなのかはたまた全部なのか…相手が同じ属性の場合、腹落ちしてわかる瞬間を見せつけてくれる技術者がいます。
自分が本来は火属性なのに水属性のところで居続けるのは違和感がありますし、いずれは療術業そのものを辞めることになります。
ナルトは火の国、木ノ葉隠れの里だから火影になれたんです。
木ノ葉の里でなかったら九尾の狐とチャクラは暴走し大蛇丸のようになっていたかもしれません。
ただ、適当に数を行ってもピンキリで合う人や上手い人には巡り合えないことが整体院巡りの難しさです。
最近は腰痛専門や肩こり専門等、専門性に特化したセールス・マーケティングが一般的ですが、そういった集客方法でない治療院がポイントの一つです。
また近年、理学療法士や作業療法士が免許を公表して整体院で開業することが大流行していますが、理学療法士や作業療法士は療術業としての独立開業権はなく医師の指導のもとでないとその効力を発動することが法律上できません。
あん摩マッサージ指圧師・鍼灸師の国家資格を有している立場からは整体全般を肯定はできないのですが、圧倒的な知識と技術を持っている卓越した技術者がいることも事実です。
研究会・サークル・ボランティア活動・オープンキャンパスの手伝い
ボランティアではマラソンのスポーツマッサージをしたり、陸上競技のトレーナー補助として参加することもできます。
先生達と関係性を築き、仲間を集めれば放課後に学校内の空き教室で鍼灸やマッサージを個別に教えてもらうこともできます。論文の書き方も先生によってはお願いすれば教えてくださいますし、一緒に研究したいことがあれば有志を募り論文を作成し医療業界への発表も可能です。
オープンキャンパスのお手伝いも毎月募集されていますので、学生のうちにできることは挑戦してみましょう。
IT、パソコン関係
InstagramやTikTokで画像を加工編集して投稿することや、You Tubeの動画編集、コピーライティング、ホームページの作成スキルを学ぶことは長い目でみるとプラスになります。
またオフィスソフトのWord、Excel、PowerPointの使い方も、調べれば簡単に理解できます。
キーボードを触る時間があるのなら人体を触りなさいと助言して下さる方もいますが、
就職にしても開業にしても進学にしても現代ではIT、パソコンやスマホの知識・技能は必要不可欠です。
ねずみ講的な情報商材も多いですから、情報を選択できる目を養わなければなりません。
あくまであはき師の療術業のバックアップのためにその能力を伸ばしてほしいのです。
まとめ
今日からでできることをまずはやってみましょう。
自分を知ることが一番大切で能動的に行動することが、あはき師学生のテーマのひとつです。
若さだけが求められる業界ではないので、勉強だけに縛られず幅広い教養を身につけて遊びも大切にして下さい。
無駄だと思っていたあんなことやこんなことも、点と点が繋がり線になる瞬間に必ず巡り逢います。
大切なのは諦めずに続けることです。転んだらまた起き上がればいいじゃないですか。
治療院巡りは私も先輩方から教えていただきました。
勉強したい精神科領域の鍼灸の論文が10年前は海外のものしかなくて、国立図書館での資料の取り寄せ方法や個別の論文を抜粋してくれた先生や、徒手療法の本を貸して下さった先生もいらっしゃいました。
とても手間のかかる作業だったことを知り、当時ちゃんとしたお礼ができていないことを社会人になった今、とても恥ずかしく思い反省しています。