鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の学生の進級や卒業試験は簡単?難しい?
鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の養成校への進学を希望しているけど、学校内での進級や卒業のしやすさってどうなんだろう?不安や心配がありますか?養成校によって特色があるため、入学してみないとわからないこともありますが、ざっくりと現役のあはき師として、あはき師養成校への進路を志望される新卒者の高校生や社会人に向けて解説をしていきます。
進級は簡単?難しい?
クラスの8割は進級できます。看護師や理学療法士と比較すると進級はしやすい医療資格です。
筆記教科は暗記が9割です。高等学校の偏差値が45以上であれば、筆記テストに関しては問題や心配することはないです。
実技教科はひたすら基本、応用ともに反復練習が必要です。
手先が器用な人や体育会系で運動神経が良ければ、実技試験に関しては問題や心配することはないです。
筆記テスト、実技テストともに合格得点に達していなければ再試験となりますが、実技テストで不合格になることはほとんどありません。
再試験は別途、追試験料が必要になります。また、全教科で出席率や遅刻、欠席も厳正にとられます。
学年の最後にはオスキー試験もあります。
普段の座学や実技はどんな感じ?
高校では人体の授業は、生物の授業でミトコンドリアや受精の発生学があった程度ではないでしょうか?
実験的なことも、顕微鏡を使いながらウニを受精させたり、カエルの解剖があったくらいですよね。
あはき養成校では臨床に必要な人体のほとんどのことを学べます。
解剖学、生理学、東洋医学(中医学)、病理学etc…人間という生物を知ることができるのです。
人体を0から学ぶことは本当に楽しいです。
解剖学は1年次の最初、医師免許を有した大学の先生が教えて下さいます。
また、2年次(学校によっては3年次)医学部の臨床解剖にご一緒して、実際にご献体を解剖する機会もいただけます。
実技は本当に楽しいの一言です!!みんな実技の時間を一番楽しみにしています。
座学は休んでもどうにでもなりますが、実技は必ず出ましょう!!
学年を上がる毎に実技も上手くなっていくのでみんなの成長を実感できますよ。
養成校によりカリキュラムに特徴があり、スポーツに特化したもの、アロマや美容鍼灸、メンタルヘルス等、伝統あるものから現代的なものまで学べる機会があります。
卒業試験は難しい?
在学時、勉強だけに集中できる環境なのであれば卒業は難しくはないです。
卒業試験は筆記試験の合格点数に達しない場合は、卒業不可となります。
そのため何人かは留年、もしくは自主退学をする生徒もいます。
数字での評価が絶対ですのでかなりシビアです。数字は嘘をつきませんからね。
実技試験もありますが、筆記試験に重点がおかれます。
だから、3年次はみんなストレス(+)のため顔貌が悪く、虚します。卒業試験をパスできて、はれて国家試験の受験資格が与えられます。
国家試験の合格難易度は?
平均のあはき師国家試験合格率は
- 鍼灸師70%前半台
- あん摩マッサージ指圧師80%中盤台
嘘か真かわかりませんが、難しかった年の翌年は少し簡単になる?との噂です。
まとめ
座学の9割は暗記、実技はできるまで反復練習、以上です。
教職員毎にテストは傾向と対策があるので、先輩達から過去問をもらいましょう。
一人では戦わずに友だちと協力しましょう。
臨床解剖実習が一番勉強になると、みんな口を揃えて言います。
本当にその通りですし、その現場を用意してくださった養成校や受け入れ先の医学部には感謝しかありません。本当に尊い実習でした。
なんだかんだ在学時は卒業試験が一番プレッシャーがあってしんどいですが、ぜひ乗り越えて下さい。